高村大臣演説「日本とタンザニア・「元気なアフリカ」をつくるパートナー」[2008.3.5]

TICADの成果をG8洞爺湖サミットへ

 高村正彦外務大臣は、1月4日から6日にかけてタンザニア連合共和国を訪問し、キクウェテ大統領、メンベ外務・国際協力大臣らと会談、二国間関係、アフリカ開発会議(TICAD)などについて意見を交換した。日本の外相が同国を訪問するのは29年ぶりであり、TICADⅣおよびG8洞爺湖サミットの開催を控えた日本にとり、同訪問は“アフリカ重視”の姿勢を示す機会となった。

 現地で政府要人・関係者ら約250名を招き行われた4日の政策演説の冒頭で高村大臣は、アフリカに対し総額2億6,450万ドルの「人道危機・平和構築対策支援」を表明、昨年アフリカを襲った自然災害への対応、平和構築分野の人材育成などに対し、日本として積極的に支援していく考えを示した。

 またこの演説のなかで、現在年率6~7%の経済成長を続ける同国を例に、5月開催予定のTICADⅣでは「アフリカは元気だ」という認識を世界へ広めていくことを約束。さらに7月開催予定のG8洞爺湖サミットでは、議長国として「元気なアフリカ」を確実なものとするために、アフリカが抱える問題に対し、国際社会が積極的に取り組む気運を醸成することが使命だと語った。

続きは『国際開発ジャーナル』2008年3月号「NEWS&TOPICS」(P72)に掲載!