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【大学の国際化最前線】お茶の水女子大学 文教育学部

【ここがポイント!】

◎学部時代から体系的に国際協力が学べる
◎現場の「今」を体感できる多彩なプロジェクト

【3つの“C”がキーワード】

 我が国初の女子高等教育機関であるお茶の水女子大学。2005年4月に新設されたグローバル文化学環は、学部ながら体系的に国際協力が学べるコース。文教育学部の全学科から専攻できる、開かれた学びの場だ。「環」の文字は、多様な専門領域にまたがる教員が、学生たちと協働で創る新たな知と実践の空間と なることへの期待を表している。
 カリキュラムは、地域研究・地域文化による「Comprehension (理解)」、異文化交流のための「Communication(コミュニケーション)」、国際関係・国際協力に向けた「Collaboration(共同)」の3つの“C”をキーワードとする学際的な領域から構成される。 同コースは、国内外での幅広い実習が必修科目となっているほか、2年に一度、チェンマイのNGOとの協働によるスタディーツアーの実施など、現場での実践に重点を置いているのが魅力。

【学生たちに活動のチャンスを】

そんな学生たちに、広く活躍の場を提供しているのが大学内に設けられたグローバル協力センターだ。国際協力機構(JICA)のアフガニスタン女性教育支援の一環として、2002年からアフガニスタン女性教育研修を行い、アフガニスタンに関する国際シンポジウムの運営や、学生がアフガニスタンの現状を学ぶ機会の一つとして、インターンとして参加する機会を提供している。さらに、JICA研修「中西部アフリカ幼児教育」でも同様の機会を提供している。今年7月には、国連大学で開発途上国における女性と子どもに関する国際シンポジウムを開催し、パンフレット作成、パネリスト、スタッフとして学生に参加を呼びかけるなど、さまざまなプロジェクトを通じてNGOや国連などの最前線で働くスタッフと直に触れ合える機会を積極的に設けている。
 国際協力や教育開発、国際緊急人道支援を研究し、アフガニスタン教育省アドバイザーの経験も持つ内海成治教授は、「国際協力や国際開発は、今まさに動いている分野。調査を通して最新の事例を見せたい。学生にとっても研究の一部を担うような関わり方のほうが学びも大きいはず」と、東ティモールやケニアでの調査に希望する学生を同行させている。授業とは関係なく自主的にNGOのワークショップなどに参加するアクティブな学生が多いのも大きな特徴だ。
 「今後も、国際社会に目を向けた学部教育と、グローバル教育センターによるプロジェクトの両輪で学生を育てていく」という内海教授。今年、ようやく一期生が社会に羽ばたいたばかりのグローバル文化学環。体系的な学びと実践からの経験知を携えた卒業生たちが、国際的な舞台で活躍する日を期待したい。

【Access】

〒112-8610 東京都文京区大塚2-1-1
URL http://www.ocha.ac.jp/

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【大学の国際化最前線】日本赤十字看護大学・大学院

【ここがポイント!】

◎赤十字のネットワークを生かした国際看護・保険に関する教育が充実
◎就職ガイダンスや国家試験対策などに関する支援体制

【ほかにはない幅広い国際教育】

 世界各国で救援・保健・医療分野などの人道支援活動を行っている日本赤十字社。1877年に西南の役で傷病に苦しむ兵士を敵味方なく救護しようと設立されたのが始まりで、1890年に救護活動に必要な看護師養成事業を開始。その歴史は一世紀を経た今も続いている。そうした中日本赤十字看護大学は看護を通して広く社会に貢献できる人材の育成に力を入れている。
 同大学の特長の一つとして挙げられるのが、国際教育の充実だ。「国際・災害看護学」では、災害看護や国際看護、赤十字の国際活動などについて学び、「国際看護学演習」や「赤十字国際活動論演習」などの科目では、スウェーデン、米国、スイス、カンボジアの保健医療施設や教育機関で研修を行う。また夏季休暇を利用した豪州での語学研修も実施している。
 五十嵐清事務局長によれば、「今、途上国での国際救援や開発協力を目指して学びたいという学生が増えている。ここでは、スウェーデン赤十字大学との学生交換など、世界186カ国にある国際赤十字のネットワークを生かし、海外で看護を考える機会がたくさんある」。また、同大学ではJICAを通じて途上国からの研修生を受け入れる事業も行っており、そうした中から海外の医療について知る機会も広がっている。

【「国際看護・保健の道に答えはない」】

 「世界で活躍できる看護師・保健師を目指すなら、医療や保健の知識だけでは不十分」というのは、現在同大学で教える大澤絵里さん。赤十字の病院で約5年間働いた後、語学試験や特別研修を経て、ジンバブエでHIV/エイズ感染者の在宅ケアやスマトラ沖地震・津波災害の緊急救援活動に携わった。それらの経験から大澤さんは「もっと現地の医療システムやその国を理解できるようにならなければ」と反省。学生たちにはいつも「現場であらかじめ決められた答えはない」と伝えている。「国際救援や開発協力の現場では想像を超えた事態が起きるので、そのときに自らの頭で考え行動できるようになってほしい」。
 また、大学院の看護学研究科修士課程には、国際看護・保健 に関する2つの専攻が設置されている。中でも「国際・災害看護学専攻」は、赤十字活動の特色である災害看護・国際保健の視点から幅広く、看護職の国際活動とは何かを学び深めることを目的としている。また「国際保健助産学専攻」では、国際的な視野を持って助産実践ができる高度な専門職業人を育成し、助産師の国家資格を取得できる実践コースと助産学をさらに深める研究コースがある。いずれも、赤十字国際活動、青年海外協力隊、NGOなど開発途上国の医療現場を経て、再び看護の勉強がしたいと集まる人が多く通っている。

【Access】

〒150-0012 東京都渋谷区広尾4-1-3
URL: http://www.redcross.ac.jp

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九州大学大学院 生物資源環境科学府

【学生の声】

kyushustu
環境農学専攻 生産環境科学教育コース 松田 彩花さん

実績豊富な留学制度を活用 水分野の専門性を極めたい

 小学生の頃から海外で仕事をしたいという漠然とした思いを持っていましたが、それがより鮮明になったきっかけが、高校生の時に国連人間居住計画(ハビタット)福岡本部で開かれた「水」フォーラムに参加したことでした。開発途上国が抱える問題を知る中で、水資源や環境について関心が芽生え、九州大学農学部に入学することを決意しました。
 学部時代にベトナムの農場現場を視察する体験プログラムに参加し、かんがい施設が十分に整備されていないといった問題を目の当たりにしました。こうした体験によって、水分野に仕事として携わりたいという気持ちが強くなり、大学院に進学してより専門的な知識を身に付けることを決めました。
 
 九州大学の大学院に進学したもうひとつの理由が、在籍しながらでも留学しやすい体制が整っていることです。本学府は留学を推奨しており、また、学部時代に大学院の授業を前倒しして受講できる制度も設けられています。本学府からの留学実績が豊富な点は非常に心強く、私が近く留学するドイツのミュンヘン工科大学に関しても、留学経験者である同じコースの先輩からアドバイスをいただきました。
 ミュンヘン工科大学では、現在研究している水質測定で衛星画像を活用するための知識や技術を学びたいと考えています。将来的には、開発コンサルタントなど、途上国の水環境の整備に貢献できるような道に進めればと思います。

【教授の声】

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大学院農学研究院 中村 真子 准教授

 本学府は農業、畜産、水産、森林、生物など幅広い研究分野をカバーしていますが、今やどの分野においても国際的視野は不可欠であり、開発途上国に対する技術支援としても重要なテーマです。そこで本学府では、“キャンパス内の国際化”を推進しています。学府生全体の約3割が外国人留学生であり、日本人学生も英語でコミュニケーションをとったり、研究室によっては英語で論文の発表を行ったりしています。また、留学生を対象にした完全英語の授業を日本人の学生も受講し、単位を取得することができます。
 一方、課題を設定して解決していく力を養うため、実際に途上国を訪れ、現地の農場や研究所を視察する現場実践型プログラムも用意しています。本学の学生の留学促進にも力を入れていて、大学間や部局間の交流協定により、農学分野において権威のあるさまざまな国の大学と結び付きが強い点は、本学府の大きな強みと言えます。

【Point】 充実したプログラムで国際的視野を育む

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 生物環境資源科学府と農学部では、地球規模の課題を解決する「アグリバイオリーダー」の育成を目指したグローバル人材支援事業を展開している。そのひとつがTOEFL-iBTのスコアアップを基本として、ネイティブの講師から実践的な英語を学ぶプログラムである。さらに、米国やオーストラリアなど英語を母国語とする国の大学に短期留学するプログラムも用意されている。参加した学生は、授業や企業訪問、ホームステイなどを通じて、語学力の向上はもちろん、異文化に触れながら多様な価値観を身に付けることができる。

 もうひとつが、海外の大学で農学の現状や課題を学ぶ体験プログラムだ。たとえば、タイのプログラムでは、熱帯作物に関する講義やマングローブ植林地のフィールドトリップなどを開催。フィリピンのプログラムでは、世界のコメ生産に関する問題を解決するための研究を行う「国際稲研究所」を視察するなど、途上国の農場現場や研究現場の実態を、実際に肌で感じることができる内容となっている。 プログラムを通じて得た英語力と専門知識を武器に、メーカー企業や開発コンサルティング企業などに就職し、世界を舞台に活躍する修了生も多い。

kyushushita

㊤夏休みや春休みの期間中には英語の集中講義も開講される
㊦生物多様性やサステナビリティについて学ぶコスタリカのプログラム

【School Data】
取得可能な学位 修士(農学)、博士(農学)
定員 修士244人、博士77人
学費 入学料28万2,000円、授業料53万5,800円/年
奨学金 あり

【Access】
〒812-8581 福岡市東区箱崎6-10-1
TEL 092-642-2802
E-mail nossyomu@jimu.kyushu-u.ac.jp
URL http://www.agr.kyushu-u.ac.jp

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立命館アジア太平洋大学大学院 アジア太平洋研究科 アジア太平洋学専攻・国際協力政策専攻

国際的なキャンパスで想像力豊かなスペシャリストを養成

【学生の声】

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アジア太平洋研究科 アジア太平洋学専攻・博士後期課程
石丸 久乃さん  

 コミュニティー・キャパシティーと地方開発というテーマで研究しています。修士課程では、地元大分県で確立された「オンパク手法」がコミュニティー・キャパシティーに与える変化を研究しました。オンパクとは、別府八湯温泉泊覧会の略称で、地域の人や資源を活用した体験型プログラムの提供と参加を通して、地域活性化につなげる取り組みです。  
 博士後期課程では、その経験をタイに移して研究を進めています。タイにおける地方開発の変遷を追いかけると同時に、現在進行中の「オンパク手法」を活用したプロジェクトがタイの地方開発とコミュニティー・キャパシティーに与える変化をアクション・リサーチの方法で進めています。将来は、タイにとどまらず色々なところで地方開発に携わりたいと思います。

【教授の声】

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アジア太平洋研究科 三好 皓一教授

理論と実践の2本柱

 「アジア太平洋時代の人材育成」を基本目標として、立命館アジア太平洋大学(APU)が開学したのは2000年2月。まだ若い大学であるが、最大の特色は何と言ってもその国際性にある。留学生は学部を含めて約2,500人と国内最大規模の人数であり、2003年開設の大学院は9割が留学生で占められている。 学部レベルよりさらに高度な専門知識を持つ国際人育成を目的に、開設されたのがアジア太平洋研究科だ。多国籍の学生で構成される大学院らしく、講義はすべて英語で行われている。専攻はアジア太平洋学専攻と国際協力政策専攻の2つに分かれる。  
 「“国際協力”という専門分野はありません。どの分野の専門家として国際協力に携わりたいのか、それを考えるように常に学生に問いかけています」と説明するのは、国際協力機構(JICA)で長い勤務経験がある三好皓一教授である。 三好教授のゼミでは、その国際的な特性を生かし、理論と実践を組み合わせた多角的なアプローチが展開される。例えば、アフガニスタンの復興プロジェクトを取り上げる演習では、インターネットや各国の媒体からそれぞれの言語を母語とする学生が最新の「生の情報」を収集し、共通言語である英語に要約して持ち寄る。つまり、タイ語の情報をタイ人の学生が、シンハラ語の情報をその言語ができる学生が持ってくる。これによって、ゼミの議論に複眼的で重層的な視点が発生してくる。  
 専門性を高めるために、「開発経済」「国際行政」「環境管理」「観光管理」の4分野を設け、それぞれの専門分野でより論理的かつ実践的に研究学習を深められる体制も整えている。これらを通じて、院生は課題解決に対する多角的アプローチによる政策形成スキルを磨く。講義はすべて英語で行われるので、日本にいながらにして国際性を身に付けられる教育研究環境を提供しているのも特徴だ。  
 三好教授は「コミュニティ・キャパシティと地方開発」と題してJICAより委託された研修を、アジア、アフリカ、中南米からの研修生向けに毎年8回程度行っているが、このプログラムの講義やディスカッションにはゼミの学生も積極的に参加し、プログラムのファシリテーターも学生が務める。また、実際の援助プロジェクトに参画する機会も用意されている。さらに、学生たちはスイスのサンガレンシンポジウムをはじめとした世界各国の国際会議でも発表している。 こうした教育・研究活動と同様、他のゼミや研究科全体としても、さまざまな取り組みが展開されており、学生は常に理論と実践にコミットメントすることを動機付けられる。卒業後は国際的な進路を目標とする学生が多く、さまざまな国際協力分野の第一線で活躍することが期待されている。若い大学の世界への飛躍が今、始まっている。

【Point】

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タイの貧困地域で教育支援 APU公認の学生NGO団体

 PRENGO(プレンゴ)は、2003年4月にAPUの学生によって創設されたNGOである。この名称は、“PRE”とNGOを組み合わせたもので、普通のNGOの一歩先を行く(学生だからこそできる活動を展開する)という気概を示している。創立以来300名を超えるメンバーがタイ南部の貧困地域で教育支援を行ってきた。上のコラムに登場する石丸さんも学部生の時に参加している。  
 「100マス計算」で有名な陰山英男先生と共同して教育支援活動を行う一方、大分県発祥の一村一品運動を導入した地域開発活動を行うなど、現在の活動は多岐にわたる。  
 PRENGOの活動は下記のサイトで確認できる。
http://www.prengo.org/

【スキルを身に付ける】

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グローバルな教育環境で 国際的な評価も定着

 アジア太平洋研究科ではほとんどの講義やゼミに先進国と開発途上国の双方の学生がいるため、援助を行う国、受け入れる国の両方の視点から議論が交わされる。立場が異なる者同士で、しかも実際に開発問題にかかわっている実務者や研究者も参加しているので、真剣なディスカッションは大学院のレベルを超えて、そのまま現実に展開可能な知見を導き出す。実際に海外の学会で発表されたケースや、帰国した学生が行政官として国の施策に生かしているケースもある。 同学では国際的に活躍する著名人を招き、定期的に講演会を開いている。そこには元国連事務次長の明石康氏、グラミン銀行総裁のムハマド・ユヌス氏など国内外のビッグネームが名を連ねている。国際的なリーダーの生の声に触れ、直接対話できる貴重な機会である。
 これらがあいまって、同大学院は比較的新しいにもかかわらず、国際的にはすでに高い評価を受けており、2008年度には世界銀行、2010年にはアジア開発銀行からそれぞれ奨学金制度の対象大学として承認された。従来からの日本政府や国際協力機構(JICA)の奨学金制度に加え、インドネシア政府の奨学金制度などもあり、海外からの留学生に高い人気を誇る一因となっている。

グローバルな教育環境

 海外からの留学生は政府機関や企業から派遣された学生も多い。教員は欧米だけでなくアジア、アフリカなど世界中から集まっている。

企業説明会・採用選考会

 企業がキャンパスで面接・採用を行う「企業説明会・採用選考会」制度が確立。企業や国際機関の採用担当者を招いたセミナーも随時開催。修了後の就職率は高水準を維持している。

【School Data】
取得可能な学位:
修士(アジア太平洋学)15人/博士(アジア太平洋学)10人
修士(国際協力政策)45人/修士(経営管理)40人
開講形態:平日昼
奨学金:授業料減免奨学金制度あり
主な進路:各国政府機関、国際機関、世界銀行、大学、開発コンサルティング企業など

【Access】
〒874-8577 大分県別府市十文字原1-1
TEL 0977-78-1119 
FAX 0977-78-1121
E-mail apugrad@apu.ac.jp
URL http://www.apu.ac.jp/graduate/
交通 JR日豊本線亀川駅からバス15分

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帝京大学大学院 公衆衛生学研究科(専門職大学院)

世界で活躍する公衆衛生の実践者を育成

【学生の声】

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公衆衛生学研究科 高橋 永知さん

公衆衛生を 体系的に学べる場所

アパレル店で働いていた時、青年海外協力隊出身者が偶然来客し、わずか15分話しただけですが、「こんな仕事があるのか」と心惹かれました。そして途上国で生かせる専門性を身に付けようと看護学校に通い、その後協力隊でウガンダに。
 現地ではHIV/エイズの感染防止対策などに取り組みましたが、住民への啓発など社会的な側面を含めて取り組んでいくための知識がないことを痛感し、帰国後、疫学や統計学など公衆衛生に関して体系的に学べるこの研究科に入学しました。1年コースのため、とても忙しいですが、多様なバックグラウンドを持つ学生と議論する機会が多く、充実した時を過ごしています。将来は開発コンサルティング企業やNGOなどで、途上国の現場で仕事をしたいと考えています。

【教授の声】

公衆衛生学研究科 井上 まり子講師

世界で通用する修士号取得

 帝京大学は1993年以来、米ハーバード大学と共同でシンポジウムを開催するなど交流を重ねている。そこで培われた教育手法と研究成果を体系化し、公衆衛生の諸課題に問題解決型アプローチができる高度専門職業人を養成することを目的に、2011年4月開校されたのが公衆衛生学研究科だ。 同研究科は米国の全米公衆衛生教育協会(CEPH)の認定基準に準拠し、「疫学」「生物統計学」「行動科学・健康教育学」「環境衛生学・産業保健学」「保健行政学・医療管理学」の5分野を学べるカリキュラムを提供しており、世界で通用する公衆衛生学修士号「MPH(Master of Health)」の取得が可能だ。
 また、独立した専門職大学院であるため、欧米の公衆衛生大学院(School of Public Health, SPH)同様、学生は講座の枠を気にせず、全分野の教員からきめ細やかなサポートを受けることができる。 加えて、毎年1月にハーバード大学の教授を招いて開講される特別講義では、著名な教授と議論を交わす貴重な機会にもなっている。

実践力を磨く「課題研究」

 さらに、実践を重視する専門職大学院ならではの科目として「課題研究」を行っている。これは学生自らが問題意識を持つ特定の保健衛生関係の問題について、具体的に分析して解決策を報告書にまとめるという修了時に必須の課題だ。一人の学生に対し、同研究科に所属する全ての教員が多面的な視点から審査や指導に関わるゼミ方式と。専属の指導教員によるマンツーマン方式の両方の指導により実務的な問題解決能力と研究手法を身に付けられる。
 コースの期間は通常2年だが、公衆衛生分野での現場経験を積んだ学生は1年で修了することもできる。また、医療分野の経験が全くない学生でも入学が可能で、基礎から学べるカリキュラムが用意されている。井上まり子講師は「公衆衛生は保健医療にまつわる環境や行動科学、社会経済状況などさまざまな問題と深く関わっている。ぜひ幅広い分野の人にこの大学院に来てほしい」と語る。

【Point in Check!】

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1 MPHは国際機関へのパスポート
公衆衛生学修士号「MPH(Master of Public Health)」は、保健医療分野の専門職の学位として国際的に評価されている。
2 世界の公衆衛生界と連携
ハーバード大学をはじめ、イギリスや中国、東南アジアの大学と連携し、教員や学生の交流を積極的に推進。写真はAPACPH(アジア太平洋地区公衆衛生学校連合体)の総会。

【School Data】
取得可能な学位:公衆衛生学修士(専門職)
定員:20人 
開講形態:平日昼
奨学金:あり
主な進路先:国際機関、NGO、NPO、行政機関(地方自治体、保健所など)、大手企業の健康管理センター、開発コンサルティング企業

【Access】
住所 〒173-8605 東京都板橋区加賀2-11-1
URL http://www.med.teikyo-u.ac.jp/~tsph/ 交通 JR埼京線十条駅北口より徒歩約10分
TEL 03-3964-3294(直通)
FAX 03-3964-8415
E-mail tsphgakui@med.teikyo-u.au.jp