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【大学の国際化最前線】立命館大学大学院 国際関係研究科

国際協力の即戦力となる人材育成プログラム

【国際化の取り組みに高い評価】

 立命館大学大学院国際関係研究科は1992年、国際関係学の研究者や、日本の国際化をリードする人材を養成することを目的として創設。これまでに国連、外務省、NGO、グローバル企業など、国際舞台の最前線に多くの人材を輩出してきた。2003年からは4つの履修プログラム、①民族・宗教紛争やテロ、環境破壊、感染症といったグローバルな課題に、国際社会がどう取り組んでいくかを研究する「グローバル・ガバナンス」、②持続的な開発政策や環境・生態系の保全、人権保護について学ぶ「国際協力開発」、③世界の一体化が進む中で、文化の衝突ではなく文化の共生のために何をすべきかについて考察していく「多文化共生」、④英語のみで修士学位を取得できる「GCP(Global Cooperation Program)」―を設置。多様化する国際協力のニーズに対応し続けている。
 
 同研究科は、海外の高等教育機関や研究所との連携にも積極的だ。たとえば国際関係大学院連合(APSIA)に日本から唯一の正規メンバー校として加盟しており、こうした国際的ネットワークを生かして、4つの大学院で修士号を取得できる「DMDP(Dual Masters Degree Program)」を実施している。

 国際関係研究科ではこれらの取り組みが評価されて、08年度より文科省から「大学院教育改革支援プログラム」に採択されたことを受け、「国際協力の即戦力となる人材育成プログラム」を展開してきた。

【平和構築分野の人材育成を強化】

 このプログラムの目的は、平和構築や開発支援の分野で即戦力として活躍できる専門的人材を育成・輩出することだ。   
 具体的には、以下の6つのプログラムを実施している。①平和構築や開発支援関連のGCP科目および、ネイティブの専任・客員教員による専門科目の拡充、②国際的発信能力強化に向けた、大学院生の英語による論文作成や学会報告・専門誌投稿の支援、③DMDPをはじめとする大学院生の海外留学支援体制の拡充、④現役の国際機関職員やOB、国連など出身の実務家教員を講師とする国際機関ワークショップおよび、JICA、JBIC、JETROの職員を講師とする実践的講義・演習プログラムの拡充、⑤世界銀行や国連などでの平和構築や開発支援を中心とした海外インターンシップの拡充と、大学院生の国際機関への就職支援、⑥ポスト紛争・災害地域などにおける平和構築や復興開発支援などの現場での調査経験を積むことを目的とした新規科目「フィールドリサーチ」の開設―。
 
 このプログラムを通じ、正課外でもさまざまな事業が展開されてきた。たとえば「平和構築キャリアセミナ―」は、国際協力を志す学生にキャリア形成のための有益な情報を提供することを目的として実施。研究機関、国際NGO、マスコミ、政府関連機関など多方面から講師を招き、貴重な話を聞く機会を提供した。また、大学院生の研究成果発信力を強化するために実施した「国際協力合同ワークショップ」では、他大学の優れた若手研究者と互いの研究・関心について議論する場を設けた。「国際カンファレンス」では、学生に国際会議での参加・報告の機会を提供してきた。

 この取り組みは2011年3月に終了した。しかし、プログラムを通じて拡充された国際関係研究科は、今後、立命館大学の国際協力を担っていくことが期待されている。

【Access】

衣笠キャンパス
〒603-8577
京都府京都市北区等持院北町56-1
http://www.ritsumei.ac.jp/gsir/

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