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名古屋外国語大学大学院 国際コミュニケーション研究科

【学生の声】

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国際コミュニケーション専攻 博士課程前期 グローバル共生コース(公益通訳翻訳プログラム) 
伊藤 走さん

プロの司法通訳を目指して 英語スキルと専門性磨く

 中学・高校時代から英語が得意で、名古屋外国語大学に入学して英語を専攻し、3年時に米国の提携校への交換留学も経験しました。卒業後は商社に就職したのですが、利潤を求めるビジネスではなく、通訳など英語を使ってもっと人に接する働き方をしたいと思い、退職して母校の大学院に新設された「グローバル共生コース」の1期生になりました。    
 主に「司法通訳」を学んでいます。犯罪に関わった疑いのある外国人が逮捕され、警察・検察の取り調べを受けて、法廷で裁かれる過程では、英語などの通訳が必要になります。日本に滞在する外国人の増加に伴い、残念ながら犯罪に絡むケースも増える中、司法通訳のニーズは高まっています。授業では外国人の法律問題に関する弁護士の講義、英語を使った模擬裁判、実際の裁判傍聴などを通じて、正確な通訳の技術に加え、法律の知識や専門用語を身に付けます。仮に犯罪に関与したとしても、外国人も日本人と同じように公正な裁判を受ける権利があり、司法通訳はその人の人生を左右する場面に立ち会う重要な仕事です。難解な法律用語を分かりやすく伝える高度なスキルも求められます。    
 勉強の傍ら、地元でビジネス通訳・翻訳の仕事に取り組んでいますが、来年は司法通訳の先進的な制度があるオーストラリアの大学院に留学する予定です。司法分野の専門性を磨きつつ、プロの通訳として活躍できる領域を広げていければと考えています。

【教授の声】

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現代国際学部 現代英語学科 大学院グローバル共生コース担当
浅野 輝子 教授

 グローバル共生コースは、日本の大学院では数少ない本格的な通訳養成コースとして、今年スタートしました。保健医療、司法、行政など地域社会のさまざまな場面で求められる「コミュニティ通訳」のニーズが高まり、より実務的・専門的な通訳を育てることが急務になっています。本学は地域の他大学や医療機関とともに、愛知県が中心となって設立された全国初の通訳登録・派遣制度「あいち医療通訳システム」に参画し、英語やポルトガル語、中国語などの医療通訳の養成に取り組んでいます。多言語多文化共生というグローバルな視点に立って、自分たちの地域に貢献することは、大学として大きな意味があると考えます。    
 医療ツーリスト受け入れなど、医療通訳の需要は今後増えると予想されます。社会人を含む本学の大学院生には、英語のスキルはもちろん、専門分野の背景知識、通訳としての心構えを身に付けて、幅広く活躍してほしいと思います。

Point】 グローバル人材育成に大学院コース新設

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 1988年創立の名古屋外国語大学は、「国際社会に貢献できる人材」の育成を掲げている。今年度は外国語学部に世界教養学科を新設し、グローバル人材教育をさらに拡充する。    
 大学院の国際コミュニケーション研究科(博士課程前期)では今年4月、グローバル共生コース(多言語多文化マネジメント、公益通訳翻訳の2プログラム)を開設し、既存の英語、フランス語、中国語、日本語の各コミュニケーションコースのほか、国際関係、国際ビジネス、英語教授法(TESOL)の各コースと合わせて8コースになった。
 ロシア文学者として知られる亀山郁夫学長は「今日のグローバル社会では、多言語多文化共生の基本である“共感力”(エンパシー)を持つ自立した個性、そして世界規模で世の中に貢献できる人材が求められています。本学はそうした真のグローバル人材の育成をいっそう推進していきます」と話す。
 留学に強いことに定評があり、留学費用全額支援制度をはじめ、給付奨学金や研究旅費補助などの支援制度が充実。社会人を積極的に受け入れるために、社会人特別入試、履修料などが実質無料になる正規入学前の「科目等履修生制度」なども用意されている。

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㊤学生の交流の場であるコミュニケーションプラザ(左)と図書館
㊦現職の医療通訳を交えた保健医療分野の講義

【School Data】
取得可能な学位 修士(英語・英語教育/日本語・日本語教育/フランス語・フランス語教育/中国語・中国語教育/国際関係/国際ビジネス/多言語多文化マネジメント/公益通訳翻訳)
定員 20人(前期課程全体の定員数)
学費 95万5,000円(年間) 
奨学金 あり

【Access】
〒470-0197 愛知県日進市岩崎町竹ノ山57(大学院事務室)
TEL 0561-74-1111(代)
E-mail injimu_gg@nufs.ac.jp
URL http://www.nufs.ac.jp/

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