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京都大学大学院 総合生存学館「思修館」

【学生の声】

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博士課程 2年 藤村 奈々緒さん

文理融合の知識と能力を磨き 広く社会に貢献できる人材に

 海外インターンシップで今夏、初めてバングラデシュを訪問し、村にホームステイしながらインタビュー調査を行いました。住民の声を聞いてニーズに合った開発援助を届ける手法を実地に学ぶとともに、首都ダッカとの格差を目の当たりにし、貧困問題の実態を知ることができました。また、日本とは異なる考え方や価値観に触れられたのも貴重な経験です。現場の実態に即した課題解決を目指す思修館では、こうした機会がたくさん用意されています。  
 東京で生まれ育ち、1年間の海外留学を除いて大学生活も東京で過ごしました。卒業に企業の内定を受けていましたが、もっと幅広く学んで視野を広げたいとの思いから、思修館に進む道を選びました。研究テーマは島しょ国・地域の開発問題で、島の観光開発と人々の暮らしや環境保全の関係に関心を持っています。  
 思修館では、理系出身の学生や社会人も多く、今まで関心がなかった知識や価値観に触れながら、強い刺激を受けています。授業中の活発な議論だけでなく、寮生活をともにしながら、互いの研究や将来について話し合うこともあります。  
 研究テーマを絞りきれない私に、同級生から「もっと実益につながる研究をすべきだ」と言われ、反発したこともありますが、率直な意見のおかげで社会のために研究する意義に気付かされました。進路は定まっていませんが、5年間じっくり知識と経験を蓄え、広く社会に貢献する道を模索したいと思います。

【教授の声】

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総合生存学館 木邨 洗一 特定教授

 私は長年、国際協力機構 (JICA) の職員として途上国の開発に携わってきましたが、世界では今、高い使命感と覚悟を持って対処できる人材が求められています。他方でアフガニスタン事務所長やJICA 筑波所長としての勤務経験から、日本社会はまだまだ内向きであると痛感しました。世界で活躍できる人材を育てるのは容易ではありませんが、思修館には学生一人ひとりに向き合う「テーラーメイド型」の指導や、各界トップリーダーと徹底的に討論する機会など、学業に専念しながら国際的に通用する総合力を身に付ける環境が整っています。  
 5年一貫の厳しいカリキュラムをこなすのは大変ですが、国際的な環境で的確な判断力・行動力を備えたリーダーを目指す人にとっては、非常に魅力的かつユニークな学びの場です。ひとりの学生に対して、複数の教員が研究指導から生活面のアドバイスまできめ細かくサポートする大学院は他にないでしょう。

【Point】 5年一貫のリーダー育成プログラム

 「複雑化する現代の諸課題には専門知識だけでなく、より幅広い知識と深い専門性、柔軟な思考力が必要」―――。世界で活躍できるグローバルリーダーを輩出すべく、2013年4月に開設された思修館。カリキュラムの特長は、5年間の一貫した大学院博士課程である。1~2年次に国内外インターンシップ、4年次には提携する国際機関や国際NGOなどで海外フィールドワークに参加し、調査から政策立案、プロジェクトの実行、交渉、成果発表などに挑戦する。短期ではなく1年を通じて現場に身を置き、その経験を理論化することで、自分の研究テーマの課題解決策を生み出しながら実行力を磨いていく。  
 もうひとつのユニークな取り組みが「熟議」と「八思」である。熟議では、経済人や官僚、国際機関の職員など現役の各界リーダーを特任教授に迎え、活発な議論を通じてリーダーとしての考え方を学ぶ。八思は医薬・生命、情報・環境、芸術、語学など8分野の高度な教養科目群から出身学部以外の分野・科目を履修する。  
 多様な専門分野の学生や留学生が5年間、切磋琢磨しながら多くの時間を共にすることで、人的ネットワークづくりにもつながっている。

【School Data】
取得可能な学位 博士(総合学術)
定員 博士(5年一貫制)20人
奨学金 あり

【Access】
〒606-8306 京都市左京区吉田中阿達町1 東一条館1F
TEL 075-762-2001
FAX 075-762-2277
E-mail info.shishukan@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp
URL https://www.gsais.kyoto-u.ac.jp/

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