キャリア情報


2017.10.01

<毛利建築設計事務所>

日本の援助で建設された新しい校舎で学ぶカンボジアの子どもたち

  

 POINT 
開発途上国の学校建設で実績
28カ国で2,491校を設計
学校運営などソフト支援も

 

 毛利建築設計事務所は創業者・毛利武信会長の「高等教育を受けた喜びと感謝を開発途上国に還元する」という理念の下、主に政府開発援助(ODA)による学校など公共性の高い施設の設計や施工監理を手掛けてきた開発コンサルティング企業だ。1957年の設立当初は国内の住宅設計を主な業務としていたが、1970年代からはODA事業に携わるようになり、これまで41カ国で事業を展開。28カ国で2491の学校、1万3705教室の設計・監理を行ってきた。児童・生徒の収容人数は合計56万8794人に上る。
 同社の事業の柱は「設計監理業務」「海外コンサルティング業務」「調査・診断業務」の3つ。海外コンサルティング業務では、2000年に開設した「社会開発プロジェクト室」が、海外の学校建設プロジェクトを実施する上で、従来ステークホルダーとして認識されることの少なかった生徒や教員、学校スタッフ、保護者や地域住民ら幅広い関係者のニーズや教育事情などを把握している。こうした関係者らのオーナーシップやプロジェクトへの参加促進といった視点を取り入れることで、よりきめ細かい支援の実現が可能となった。また、同社はスリランカやフィリピン、ネパールなどで、防災や減災の視点を取り入れた教育施設などの建築・設計経験も豊富であり、引き続き積極的に取り組んでいく。建築、社会開発分野共に、随時若干名を募集。人材の多様性を確保するため、外国籍や育児中の人など、これまでさまざまなバックグラウンドの人材を採用している。

 

 企業情報 
設立:1957年
資本金:7000万円
従業員:40人
本社:東京都中央区
事業分野:設計監理業務、開発コンサルティング、調査・診断業務
海外拠点:フィリピン(マニラ)、ラオス(ビエンチャン)

 採用情報 

募集職種:建築技術者(国内外の建築設計、設備設計、構造設計、積算、施工監理)、海外社会開発コンサルタント( 教育計画、ジェンダー、参加型開発、保健医療、復興支援)
募集人数:若干名
募集人材:文系、理系、中途、修士

 

 社員に聞きました! 

 

 
 

柿内 裕之(かきうち ひろゆき)さん
海外設計部主任
(イタリア・ミラノ工科大学大学院修了)
 

<これまでの主な担当プロジェクト>

・ニカラグア・マドリス県及びヌエバ・セゴビア県 教育施設整備計画
・マダガスカル・第四次小学校建設計画
・ラオス・中南部地域中等教育環境改善計画

 
 

23歳

琉球大学卒業後、建築設計事務所に入社

 

  留学前 

大学在学中に長期休暇を利用して建築の勉強のため、国内、欧州など多くの国・地域を一人で旅しました。その中でもイタリアの街並み、文化に魅了され、いつかここで勉強したいと思いました。ただし、海外に渡る前に国内で実務経験を積んだ方が良いと考え、大学卒業後は建築設計事務所に就職し、さまざまなプロジェクトに携わりました。

27歳

イタリアに留学、同時に現地の設計事務所に勤務

 

  留学時代 

開発途上国に興味を持ったのは留学準備をしていた頃です。途上国の貧しい地域で子どもたちの悲惨なニュースを見て、ショックを受け、途上国の子どもたちの力になりたいと強く思いました。イタリアでの大学院在学中には、多くの国々の留学生と一緒に勉学に励む傍ら、途上国支援に関心のある現地の設計事務所に勤務し、ミラノ万博でのNGO団体Save theChildrenのパビリオン設計などのプロジェクトに参加しました。

28歳

一時帰国中、毛利建築設計事務所の面接を受ける

29歳

毛利建築設計事務所に入社

 

  入社後 

当社に入社してからは、ニカラグア、マダガスカル、ラオスの業務を担当し、それぞれの国を訪れました。いずれも小学校を建設するプロジェクトです。入社前は途上国に行ったことはありませんでしたが、現地の方は親切ですし、つらいことはないですね。その土地の事情を知れば知るほど、学校が必要とされていることを実感します。

 

印象深いプロジェクトや業務は?

ニカラグアでは山奥に小学校を30校建設するための調査に奔走しました。子どもたちは私たちに興味津々で、私は持っていった折り紙で一緒に遊びました。学校建設プロジェクトでは、まずその国の社会事情や児童・生徒数の増加率などを調査し、カリキュラムやシステムを考えます。その部分を当社では社会開発プロジェクト室のスタッフが担当した後、設計担当が校舎をデザインします。地域の環境や文化を知った上で、それを設計に盛り込むことが重要です。自分が設計を手掛けた学校の中では今はまだ完成した校舎はありませんが、数年後、子どもたちが校舎を使っている様子を見に行くことを楽しみにしています。

この仕事を目指す読者へ一言

この業界に興味のある人は、大学を卒業してすぐに飛び込むのが良いと思います。感受性が豊かで、独り身で動きやすいうちに世界を見た方が良いからです。語学は重要ではありません。重要なのはその国の人を尊敬できるか、同じ視点で楽しめるかだと思います。言葉が苦手でも伝えたい気持ちがあれば何とかなるものです。

 

<Company Data>

(株)毛利建築設計事務所
代表者 代表取締役社長 毛利信弘
〒103-0023 東京都中央区日本橋本町3-2-13アドバンテック日本橋ビル
TEL 03-3281-8639 Email mohriaa@mohri-aa.co.jp

 

『国際協力キャリアガイド2017-18』掲載