中国・四国」カテゴリーアーカイブ

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【大学の国際化最前線】山口大学工学部 グローバル技術者養成センター

維新志士の志を継ぐ 国際的な技術者の養成所

【海外に触れる機会を】

 「ここが、かつて伊藤博文たちが学んだ場所か!」。2013年8月、英国のユニバーシティー・カレッジ・ロンドン(UCL)キャンパスに立った山口大学工学部機械工学科1年生の永田拳太郎さんは、高揚する気持ちを抑えられずにいた。

 山口は、江戸末期に英国に留学し、後に明治維新の立役者となった伊藤博文や井上馨ら、“元祖グローバル人材”とも言える志士たちを生んだ縁の地だ。この地にキャンパスを構える山口大学の工学部は、「グローバル技術者養成センター」を12年に立ち上げ、経済発展の著しい東南アジアや東アジアで活躍できる国際的な技術者の育成を進めている。

 「日本で現在行われている理工系教育には、国際的なコミュニケーション能力や日本人としての自覚を養う内容が不足している」。同センター長を務める工学部の齊藤俊教授は、そう指摘する。工学部では、以前より社会建設工学科東アジア国際コースを設け、国際的に活躍できる技術者の育成に取り組んできた。そして、12年度に文部科学省「グローバル人材育成推進事業」に採択されたことを機に、同コースの教育内容を強化するとともに、対象を工学部の全学生へと拡大していくため、このセンターを工学部キャンパス内に新設。

 同センターでは、英語力を強化するための教育プログラムを新しく開発するほか、技術系人材の国際化に関する講演会などを開催している。また、学生が参加しやすいよう留学プログラムの構成を工夫したり、留学者向けの奨学金制度も立ち上げ、海外研修への参加を積極的に後押ししている。冒頭で紹介した永田さんのように、英国に留学する場合もあるが、学生の多くはインドネシアやタイなど東南アジアの大学に派遣され、現地の技術系の学生と一緒に共同実習を行ったり、現地の工場見学も行う。永田さんは、この制度を利用して英国の学生と3週間過ごした日々を、「分からないことは徹底的に質問し、納得することが大事だと感じ
た」と振り返る。

【地元理解と異文化受容】

 山口大学では13年度から、全学生が履修すべき共通科目として「山口と世界」を新たに立ち上げた。これは、山口の歴史や文化、産業、自然について学生たちが調査し、発表する課題探求型の授業だ。「国際的に活躍するためには、専門分野の知識だけで
なく、現地社会に対する理解も必要だ。その際、“日本人”、あるいは“山口人”としての自覚を持っていてこそ、異文化の社会を受容できる」と齊藤氏は強調する。

 「今後は、短期・長期も含め80人の学生を毎年、海外研修に派遣するとともに、工学部以外の理系学部にも取り組みを広げたい」(齊藤氏)。明治時代に日本を変えたグローバル人材を生んだ山口が、今度は世界で活躍する人材を輩出できるか。その真価が今後、問われる。

(出典:「国際開発ジャーナル」2014年4月号)

【Access】
常盤キャンパス
〒755-8611 宇部市常盤台2-16-1
URL http://www.yamaguchi-u.ac.jp/

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【大学の国際化最前線】鳴門教育大学大学院 教科・領域教育専攻 国際教育コース

「世界で教える人材」を育成 国際化対応と人間理解が柱

【専門家養成と教科教育研修の2分野】

 鳴門教育大学は、1999年に「南アフリカ理数科教員再訓練計画(MSSI)」に短期専門家を派遣するとともに、研修受け入れを行って以来、国際協力機構(JICA)と協力・連携しながら東南アジアや大洋州諸国や中東諸国、サブサハラアフリカ諸国、アフガニスタンなどの教育支援事業にかかわってきた。

 2008年度に発足した「国際教育コース」は、その経験やノウハウを踏まえ、「世界から学び、世界とともに考え、そして世界で教える」人材を、「国際教育協力専門家養成分野」及び「教科教育研修分野」の2分野を通じて養成している。
 このうち、「国際教育協力専門家養成分野」は、国際理解に関する豊かな素養と国際教育協力に必要な専門的能力(実践的指導力や調整力など)を培うことが狙い。理論と実践に関する講義・演習や語学、現地演習などを行っている。

 一方、「教科教育研修分野」は、JlCA派遣留学生(長期研修員)をはじめとする留学生を対象に、理数科教育などの専門的知識や、その教育実践力を養成。帰国後に出身国の教育改善に貢献してもらうことを目的としている。同分野には、現在、修士課程2年次生5人(フィジー、アフガニスタン、ラオス、ガーナ及びマラウイ各1人)、及び1年次生6人(ルアンダ、フィジー、サモア、インドネシア各2人、中国2人)の計11人が在籍している。

 同大学大学院学校教育研究科の1コースとして発足した国際教育コースは、当初、シニア人材の養成を目的の1つとして「国際教育協力コース」の名称で開設された。その後、10年度に現在の国際教育コースに改称。同時に、JICA長期研修生を主な対象とする現在の「教科教育研修分野」も併せて開設された経緯がある。

【4月にカリキュラムを刷新】

 12年度は、従来のカリキュラムを一新。4月より新カリキュラムによる講義・演習がスタートした。「国際化に対応できる教員」の育成と「人間理解」の促進を基本に据え、現地の文化や社会の状況に敏感な国際教育協力分野の専門家養成に取り組むこととしている。  

 具体的には、5ブロック17科目(計38単位)で構成。まず、「人間理解」については、カリキュラム全体の基盤科目として「国際教育人間論」を位置付けた。その上で、教育や実務能力に関する専門科目を設けている。一方、「国際化に対応できる教員」に関しては、外国語運用能力強化と国際理解教育に関する科目群に大別される。この外国語運用能力強化に関する科目は、国際教育協力専門家養成と国際化に対応できる教育の育成の両者に共通するものとして位置付けられている。さらに、これら科目の履修によって得られた学習成果の総合化を狙いとして、「国際教育総合セミナー」と「課題研究」も設置されている。

 同コースは、「国際」について、①地理的区分ではなく、一人ひとりの人間関係に基づく、②文化や考え方の共通点や違いを大切にする、③異なるものとの出会いから生まれる学びを大切にする―といった考え方をベースに教育や研究を進めている。
 同コースの近森憲助教授は「『国際』という場、あるいは環境では、文化的・社会的な違いが目に見えやすいために、異なる者同士の出会いによって貴重な学びが生まれやすい。一方で、戸惑いや逡巡に見舞われたり、反発などを感じたりすることも多くなる。しかし、私たちはそうした精神的な不安定化が大きな学びを生み出すきっかけを与えてくれると考えている」と強調している。

【Access】

〒772-8502 鳴門市鳴門町高島字中島748番地
URL http://www.naruto-u.ac.jp/

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鳥取大学

農学部国際乾燥地科学コース(学部)
農学研究科 国際乾燥地科学専攻(修士課程)
連合農学研究科 国際乾燥地科学専攻(博士課程)
乾燥地研究センター

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乾燥地科学の専門家を育成

【学生の声】

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農学研究科国際乾燥地科学専攻(乾地土壌保全学分野)
岡崎 正泰さん

 高校生の時、メディアを通して世界の砂漠化や食糧問題を知り、強い関心を持ちました。鳥取大学は乾燥地農業に関する多様な分野の教授がおり、加えて実験設備が充実し、修士課程ではITPを活用し海外の現場で研究ができることもあり、入学を決意しました。 フィールドワークでは、チュニジアで灌がい計画作りのため栽培実験を行い、乾燥地問題の深刻さを実感するとともに、現地の人々と共に生活して異文化交流の面白さを知りました。それまで将来は国際協力の現場で働くか、教師になるか悩んでいましたが、こうした経験をもっと日本の子供たちにも伝えたいと思い、現在は教職を目指し研究に励んでいます。将来もっと多くの人が、乾燥地で働く意義と魅力を感じるようになってくれれば嬉しいです。

【教授の声】

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農学研究科(乾燥地研究センター)
辻本 壽教授

学部から若手研究者まで一貫教育

 世界の乾燥地帯には約20億人が暮らし、その多くが不安定な生活を強いられている。また、近年はオーストラリアをはじめ穀物生産国で干ばつが発生し、穀物価格の高騰も起きている。乾燥地の問題は日本とも深くかかわっているが、その多くは開発途上国にあるため、日本は高度な技術を生かした貢献が求められている。鳥取大学農学部は、前身の鳥取高等農学校の浜坂砂丘試験地の開設から90年間にわたり、砂丘地と乾燥地研究に取り組んできた。1990年には、乾燥地科学の日本唯一の全国共同利用施設として「乾燥地研究センター」が設置され、乾燥地について幅広く学べる体制となっている。
 「乾燥地に取り組むためには、乾燥地に関する『知力』、問題解決のための『実践力』、過酷な環境で行動できる『気力』と『体力』、そして現地の意見を集め発信できる『コミュニケーション力』が必要だ」と分子育種学などを教える辻本壽教授は語る。この5つの「人間力」を持つ人材育成のため、学部から修士・博士課程、さらに若手研究者までを対象に、一貫した専門家育成プログラムを用意している。 農学部では海外実習や語学の集中教育を通じて、国際人材を養成する。修士課程では「若手研究者インターナショナルトレーニングプログラム(ITP)」などで院生を外国の乾燥地に派遣し、コースワークと修論研究を現地で行っている。博士課程では島根大、山口大と「連合農学研究科」を組んでおり、日本人学生のほか、海外の乾燥地からの留学生を多く受け入れている。さらに「組織的な若手研究者等海外派遣プログラム」を通して、大学の若手教員や研究員の育成にも注力している。
 フィールドワークで行く地域は、チュニジア、エジプト、中国、モンゴル、メキシコ、タイ、イタリア、アメリカなど世界各地に広がっている。 留学生も多く、日常的に英語を使う機会があるのも魅力の一つだ。辻本教授の研究室では、助教がスーダン人のため、学部生も日常的に英語を話す雰囲気になっているという。 また鳥取という立地も、乾燥地研究をする人材育成に役立っている。「専門を深めるにつれて、内向きで近視眼的な考え方をするようになりやすい。自分の研究を冷静に把握しつつ、自由でダイナミックな発想をするうえで、山も海も湖も砂丘もあり、自然のテーマパークのような鳥取大学は理想的な場だ。また、科学の進歩のためには学生には教員を追い抜く気概を持ってほしいが、学生が主体的に活動できる場をここでつくろうと努めている」。
 学部生の多くは大学院に進学し、修士の修了生は農林漁業や製造業のほか、国際開発関係にも就職している。博士の修了生は、乾燥地研究の第一線で活躍しており、世界の乾燥地科学において鳥取大学の知名度はきわめて高い。
「私自身はかつて農学部の植物育種学研究室に勤め、食糧問題や乾燥地問題などを講義していた。しかし現場で真に役立つ技術開発に自分の力を使いたいと思い、品種開発に取り組み始めた。学生も現地の人と向き合い、人々の幸せのため働く人になってほしい」と辻本教授は現場への思いを語る。

【Point】

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世界の乾燥地研究機関と連携 現場経験の機会を提供

 同学ではITPなどを通し、世界の研究機関と連携している。日本では高度な科学力を使った開発、海外の現場ではその評価、という形で互いに補完関係にある。国連の国際乾燥地農業研究センター(シリア)※では主に分子育種や水・土壌保全、環境修復などを中心に、寒区旱区環境工学研究所(中国)では砂漠化した土地の修復を中心に、砂漠研究所(アメリカ)および気象水文研究所(モンゴル)では風送ダスト(黄砂)の研究を中心に取り組んでいる。学生は、さまざまな研究者と触れることで刺激を受け、帰国後、見違えるような人材になっているという。 ※シリアでは内戦のため、現在は交流を中止している

【スキルを身に付ける】

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現場での 問題解決能力を養成

 先に挙げた5つの「人間力」を身に付けるためのカリキュラムの中心になるのは、やはり海外で行われるフィールドワークである。学部では1カ月間の「国際乾燥地農学実習」を設け、メキシコまたはタイでフィールドワークを行う。これは選択科目だが、コース学生の約8割が、この実習に参加するという。より多くの学生が参加できるよう、外部の資金による費用面の支援も行われる。大学院生向けには、若手研究者インターナショナルトレーニングプログラム「乾燥地における統合的資源管理のための人材育成」、グローバルCOEプログラム「乾燥地科学拠点の世界展開」などを通して、海外の研究機関と連携を図り、フィールドワークに参加できるようにしている。前者は今年度で終了し、後者は昨年度終了したが、現在これらに続くプログラムを検討中だ。 フィールドワークでは、現地を含めさまざまな国籍の人と関わる機会があるが、「5つの『人間力』に加え、そこでは問題解決能力、自主性、協調性、国際性が養われる」と辻本教授は語る。
 また、国内でも現場に近い環境で研究ができるよう、設備が整っている。乾燥地研究センターには、砂漠の気候を再現する「デザートシミュレーター」や遺伝子組換え植物を栽培できる隔離温室などの施設のほか、塩類動態システムや人工降雨システムなど、ユニークな設備が揃う。加えて、広大な実験圃場や林もあり、こうした施設を利用し、学生の教育が行われている。また乾燥地研究センターには、共同研究拠点であるため国内外から研究者が集まる。こうした環境のなかで、学生は大いに刺激を受け、モチベーションを高めることができる。

数多くのフィールドワーク
世界のさまざまな研究機関と連携しており、学部から修士・博士、また若手教員向けまで、さまざまなフィールドワークの機会が用意されている。

乾燥地研究センター
国内においても、乾燥地の高度な研究ができるよう、さまざまな設備があり、学部生から利用可能。

【School Data】
取得可能な学位:修士(農学)、博士(農学)
定員:修士課程(国際乾燥地科学専攻)15人 博士課程(連合農学研究科国際乾燥地科学専攻)3人
主な進路:開発コンサルティング企業、食品会社、化学/薬品会社、種苗会社、公務員など

【Access】
〒680-8550 鳥取市湖山町南4丁目101
TEL 0857-31-5343 FAX 0857-31-5347
E-mail ag-syomu@adm.tottori-u.ac.jp
URL http://rendai.muses.tottori-u.ac.jp/
交通 JR鳥取大学前駅から徒歩3分、JR鳥取駅からタクシーで約15分

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山口大学大学院 経済学研究科 経済学専攻 公共管理コース

【学生の声】

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(写真:公共管理コースで学ぶアジア、アフリカなどの留学生たち)

開発途上国の行政官とともに 地方行財政や地域活性化を学ぶ

 山口大学大学院・公共管理コースは、2002年に外国人留学生を対象として開設され、すでに13年の実績がある。これまでに東アジア、東南アジア、南アジアおよびアフリカ地域から合計58名の留学生を受け入れてきた。本国では行政官あるいは大学教員の職にある留学生が多く、帰国後はそれぞれの組織に復職して、母国の社会経済発展に貢献している。  
 公共行政管理は、開発途上国の発展にとって極めて重要なテーマである。本コースでは、途上国の公務員や国際協力に携わる人材に必須の科目が充実しており、経済学、財政学、経済統計学、経済数学、行政法、公共行政学、国際協力、プログラム評価、日本語など多岐にわたる科目を、それぞれ理論と実務に精通した教員が担当している。  
 途上国からの留学生にとって最も魅力的なのは、大学の講義に加えて、中央官庁・政府機関(外務省、財務省、総務省、厚生労働省、国際協力機構=JICA、ジェトロ・アジア経済研究所など)で研修を行い、さらに山口県内の地方自治体(県庁、市役所)や企業を訪問して、実務担当者から話を聞く事ができる点である。  
 2011 年からは、本コースの開設 10周年記念事業の一環として、日本人学生の受け入れも開始した。もともとは途上国の学生のためのコースだったが、将来的に途上国で活躍したいという意志を持つ日本人の学生、公務員、民間企業、NGOの関係者にとっても、最適かつユニークなカリキュラムとなっている。

【教授の声】

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経済学研究科 公共管理コース委員長 馬田 哲次 教授

 山口大学は1815年(文化12年)、長州藩士・上田鳳陽によって創設された私塾「山口講堂」を源流とし、東京大学、東北大学に次ぐ3番目に古い国立大学です。2015年はちょうど「創基200周年」を迎え、現在では9学部9研究科から成る基幹総合大学になりました。  
 山口は明治維新の原動となった地です。その新たな世界へのチャレンジ精神は、大学の理念「発見し・はぐくみ・かたちにする 知の広場」に受け継がれ、今も多くの人材が輩出しています。  
 本研究科の公共管理コースは、公共行政管理に関する講義をすべて英語で受けることができる日本国内では数少ない大学院です。山口県という地域の特性を生かした地方行財政、地域の活性化、観光開発、地域防災や環境保全、国際協力など幅広い分野の知識と経験を学べることが本コースの魅力のひとつです。途上国からの学生が研さんを積む学び舎に、日本人学生の参加を待っています。

【Point】 グローバル人材を育む新学部・新コース

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 山口大学は全学をあげてグローバル人材育成に力を入れており、2015年度は新たに「国際総合科学部」を設置した。同学部は国際社会や地域社会が直面する諸課題を解決し、新しい価値、新しい社会を創造する人材を育てることを目的としている。幅広い学識とその活用能力を習得するとともに、現代社会に欠かせない科学技術の基本的理解を促進。こうした学びを基礎として、具体的な課題について学生自身が解決策を考える科目も用意されている。また、フィールドワークや語学研修、海外留学、企業や自治体と連携した「プロジェクト型学習」などの実践的プログラムを通じて、コミュニケーション能力、課題解決能力、企画力、実践力を鍛えていく。  
 また、経済学部は今年度、経済学科の中にグローバル社会に貢献する実践的な経済人を育てるための「公共管理コース」を設置。新たに国際公共管理論など英語による講義や、留学希望者に対して短期留学のチャンスを増やす仕組みを用意している。さらに既存の大学院(経済学研究科)公共管理コースとのスムーズな接続を考慮して、大学院進学時に履修単位が認められる「大学院講義先取り履修制度」を整えている。

㊤豊かな自然の中に展開する広大な吉田キャンパス

【School Data】
取得可能な学位 修士(経済学)
定員 16人
学費 26万7,900円(半期、入学金28万2,000円除く)
奨学金 あり

【Access】
〒753-8514 山口市吉田1677-1
TEL 083-933-5500
E-mail ec192@yamaguchi-u.ac.jp
URL http://www.yamaguchi-u.ac.jp/

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広島大学大学院 国際協力研究科(IDEC)

【学生の声】

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開発科学専攻 開発政策コース2年  一木 星さん

多様性に満ちた学習環境の中で 教育開発分野の専門性を磨く

 学部時代にインドの教育開発プロジェクトにかかわり、厳しい生活環境で懸命に生きる子どもたちに出会いました。この経験から、途上国の人々が将来に希望を持てる社会を創りたいと考えるようになりました。プロジェクトは試行錯誤の連続で、自身の力不足を痛感しました。特に事業の成果をどう数値化・評価し、改善すれば良いのかという点に問題意識を持ち、大学院で専門性を身に付けたいと思いました。IDEC を選んだのは、学生に現場でのフィールドワークやインターンを奨励していることや、多様な観点から開発の知識を得ることができると考えたためです。実際に入学して感じるIDECの最大の魅力は、多様性です。学生の7割以上はアジア、アフリカなどの留学生で、先生方の専門分野やご経験、授業科目もさまざまです。留学生の多くは、自国の現状に強い課題意識を持っていて、その背景や課題に対する施策、日本の援助などに関して、日常的に議論できることはとても貴重な経験です。    
 修士論文では、西アフリカにおける住民参加型の教育開発プロジェクトがもたらす結果とその要因を明らかにする予定です。JICAでのインターンをきっかけに、職員や専門家の方々からご助言いただく機会にも恵まれ、現実の課題解決に役立つ研究を目指しています。    
 将来は、大学院で身に付けた専門性や人とのつながりを生かして、開発援助機関あるいは世界で存在感を示す日本の企業で働きたいと考えています。

【教授の声】

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国際協力研究科 研究科長 藤原 章正 教授  

 開発途上国が抱える様々な問題や開発課題に対して、環境・教育・平和をキーワードにした学際的な研究アプローチによって創造的、かつ協同的に取り組むことのできる「グローバルリーダー」の育成を目指しています。その目標に向かい①国際公務員育成プログラム、②国際環境リーダー育成プログラム、③JOCV(青年海外協力隊)ザンビア派遣プログラム、④アジアの平和と人間の安全保障・学生交流プログラムといった、特色ある教育プログラムを整備しており、学生たちの学習・研究意欲に応えています。    
 また、文系、理系の枠組みにとらわれず、他分野と融合した形で「国際協力学」を学べる数少ない大学院であり、知識の幅を広げながら専門性を高めていくことができます。日本人修了生は、国際協力機構(JICA)や国連機関などに加え、グローバルに活動する商社、開発コンサルタント、製造業などの民間企業、さらに官公庁などで活躍しています。

【Point】 「平和で持続可能な世界」担う人材を育成

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 広島大学大学院国際協力研究科(IDEC)は1994年の開設以来、「国際環境協力」、「国際教育協力」、「国際平和協力」をそれぞれ重点領域とし、実践的な教育・研究を行っている。 経済開発政策、開発技術、平和共生、教育開発、文化など、多様な分野の基礎を学ぶコースワークに加え、アジア・アフリカなどを中心にフィールドワークを重視した実践的な研究が可能になっている。大半の授業は英語で行われ、学生の7割以上はアジア、アフリカなどからの留学生で構成される。日本人学生にとっては、日本にいながら異文化に触れ、様々な背景を持つ留学生との交流、議論を通じ、途上国の開発問題や援助の在り方などを考えられることは刺激的だ。    
 IDECが目指すのは、国際支援活動を通じて“平和で持続可能な国際社会”を創造する「国際協力人材」だ。その取り組みとして、藤原章正研究科長は主に4つのプログラムを挙げている(別掲参照)。その一つ「JOCVザンビア派遣プログラム」は、大学院で半年間理論を学んだ後、協力隊員(理数科教師など)としてザンビアで2年間協力活動を実践し、帰国後、その成果を修士論文にまとめるユニークなプログラムだ。協力隊活動を経験し、同時に修士号を取得できることはキャリアパスを考える上でも有益であろう。

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㊤多くの留学生が母国の料理や伝統舞踊を披露した「IDEC OPEN DAY!」
㊦JICAとの提携による「JOCVザンビア派遣プログラム」

【School Data】
取得可能な学位 修士/博士(学術・工学・農学・教育学・国際協力学)
定員 修士71人/博士36人
学費 53万5,800円(年)
奨学金 あり

【Access】
〒739-8529 広島県東広島市鏡山1-5-1
TEL 082-424-6910
E-mail koku-gaku@offi ce-hiroshima-u.ac.jp
URL http://www.hiroshima-u.ac.jp/top/daigakuin